【歩合制じゃない不動産エージェント】英国企業Purple Bricksとは?

不動産エージェントと消費者に対してプラットフォームを提供しているPurple Bricks社。海外展開には失敗したものの、定額で不動産エージェントを雇用するという革新的なアプローチによって国内外から非常に今後を注目されている英国企業の一つです。本記事では、急速な事業拡大を達成し続けている同社の事業概要やビジネスモデル、今後の展望分析などをお伝えしていきます。

会社概要

Purple Bricks社は2012年にイギリスにて創業された不動産プラットフォームを売り手と買い手の双方に提供している企業です。その最大の特徴は不動産エージェントの賃金体系が歩合制ではなく、定額制によって成り立っていることです。本来不動産エージェントは歩合制で働くのが通例でしたが同社はそうした慣習を捨てたことで、不動産プラットフォーマーの仲間入りを果たしました。

ビジョン・ミッション

  • 全ての不動産の「移動」をすばらしいものにすること
  • 2025年までに英国不動産取引市場のシェアの10%を占めること

ビジネスモデル図解

決算資料から見るPurple Brick社の現状

参照:https://www.purplebricksplc.com/application/files/9116/1643/1049/Purplebricks_Annual_Report_2020_web.pdf

上の決算資料から、2019年から2019年にかけてほとんど全ての値が悪化していくことがわかります。その背景には、同社の年次報告書内で触れられていたように、新型コロナウイルス流行による不動産市場の停滞が大きな要因です。その一方で、他の不動産テック企業と比較してみると、その収益の悪化はそこまで深刻はありません。実際に利益(Gross Profit)も前年に比べて、2.5%の下落に留まっています。確かにこれまで堅調に成長を続けてきた中で、売上減少を記録したことは同社にとっては痛手ではありますが、企業体力が大きく失われたというわけではないのかもしれません。

強み

  • 不動産エージェントに対する新たな賃金体系

歩合制ではなく、定額制で契約をしている点で新規制性があり、不動産エージェントたちから好評を博しています。また、もちろん業績の高いエージェントに対してはインセンティブも用意されているため、必ずしもモチベーションの低下につながるというわけではありません。

マーケット

経営陣紹介

Vic Darvey氏 CEO

Purple Bricks社の現在のCEO。Purple Bricks社の以前には、CMC Markets社にてGroup Director of Marketing and Customer Managementや、lastminute.com社の副社長を歴任。さらにその前にはOnline Travel Corporation Plc社の共同創業者であった。英Hull大学を卒業。南メソジスト大学のCoXビジネススクールにてEMBAを取得。

主要な資金調達先

  • Axel Springer
  • Woodford Investment Management
  • DN Capital
  • その他個人投資家

今後の動向

画像引用:https://ca.finance.yahoo.com/news/purplebricks-enjoys-boost-stamp-duty-101221096.html