【ブロックチェーンを活用した不動産事業】米Propy(プロッピー)社とは?

不動産取引をDXによって効率化を促進するツールや最先端の技術を活用した取引方法を提供しているシリコンバレー発祥のpropy社。本記事では、近年注目されているNFTや暗号通貨、ブロックチェーンを事業に取り入れていることでから大きく注目されている同社の事業概要や主要サービスなどをお伝えしていきます。

会社概要

Propy社は2015年にシリコンバレーにて設立されたブロックチェーン技術を活用した不動産仲介事業、プラットフォーム事業を展開している不動産テック企業です。

暗号通貨やNFT、そしてその根本にあたるブロックチェーン技術によって遠隔地や海外に住んでいるような売り手・買い手が国境を超えて、スピーディー、ぺーパーレス、そして安全に不動産取引をできるようなサービスを同社は提供しています。

主要サービス

オファー管理

https://propy.com/browse/real-estate-offer-management/より画像引用

Propy社の主要サービスの一つ目が「Propy Offers」です。このサービスは名前の通り、不動産のオファーマネジメントをソフトウェアを用いて簡単に行えるようにしたものです。

アナログな紙媒体で一つずつ物件を管理するのではなく、エージェンシーがオンラインで取引を管理することが可能です。また、物件の最新のステータスは売り手も確認できるため、エージェンシーと売り手ないし買い手の間でのコミュニケーションが円滑に行われます。

一つダッシュボードから現在取り扱っている物件のオファー状況を一括で確認し、ワンクリックでオファーの承認y他拒否を行えるため、効率的にエージェントが業務を進められるようになるのが特徴です。

取引管理

https://propy.com/browse/transaction-platform/より画像引用

取引の間ではエージェント・買い手・売り手の間でこれまで非常に多くの手続きが必要となり、たくさんの時間を要してきました。これに対して、Propyは取引を管理するためのツールを提供しています。

具体的には、書類をアップロードし、関係者のみがアクセスできるように個別設定できることや、ワンクリックするだけで電子署名の割り当て、共有、削除、ダウンロード、名前の変更、文書の分割を行えること、Propy内のシステムでコンプライアンス関連の監査を簡易的にできること、ドキュメントのストレージ機能などが挙げられます。

こうした機能により、不動産取引における事務処理のコストが大幅に軽減されることに繋がります。

エスクロー

https://propy.com/browse/propytitle/より画像引用

Propy社の最も特徴的なサービスはこの三つ目のブロックチェーンを活用したエスクロー(取引において売り手と買い手の間に信頼できる中立的な第三者が仲介をすること)です。

不動産取引が従来行われていたような方法で処理されているか、暗号通貨やNFTを使用しているかにかかわらず、全ての取引はブロックチェーンを通じて行われるため、取引の信頼性や安全性が格段に向上するのです。またこの技術を利用することで契約プロセスが短縮できるため、より早く不動産取引の契約を完了させることが可能になります。

いかがだったでしょうか。日本でも近年盛り上がりを見せているブロックチェーン技術やNFTを不動産業に取り入れているPropy社ですが、こうしたサービスを展開する日本企業も今後多く出現していくことが見込まれています。今後もそうした最新のテクノロジーを活用している海外企業をご紹介していきます。