【ソフトバンクも投資】不動産仲介業を展開するCompassとは?

不動産エージェントに対して業務効率化に貢献するソフトウェアを提供しているCompass社。同社は孫正義氏率いるソフトバンクグループからの資金調達を受けていることで有名です。本記事では、急速な事業拡大を達成し続けている同社の事業概要やビジネスモデル、今後の展望などをお伝えしていきます。

会社概要

Compass社は2012年に設立された不動産仲介業を主な事業としている不動産テック企業です。同社は米国の大都市圏を中心とした21の地域に事業を展開しており、高価格の物件を中心にあらゆる不動産取引のプラットフォームとなっています。独立した不動産エージェントや顧客に対して、その特色である高い技術力を活かして不動産プラットフォームやモバイルアプリ、顧客関係を管理するCRMを提供しています。同社はソフトバンク・ビジョン・ファンドをはじめとして、ゴールドマンサックスなど様々な企業や投資家から資金調達を行っています。

創業ストーリー

Compass社は、2012年にその前身となるUrban CompassがRobert ReffkinとOri Allonによって創設されたことに端を発します。初期は賃貸取引を中心とした不動産サービスであり、現在の基礎となるものでした。その後2014年に、独立している不動産業者と顧客との不動産仲介業へとビジネスを移行しました。様々なファンドや個人投資家から資金を調達し、2016年にかけて全米の大都市圏に事業拡大させていったCompass社は2017年巨額の資金をソフトバンク・ビジョン・ファンドから調達します。米国有数の不動産プラットフォームとなった同社は2020年前半に新型コロナウイルス流行による急激な収益悪化に直面しますが、テクノロジーを強みに様々な施策を展開した結果、同年下半期から現在まで異例のV字回復を見せています。

ビジョン/ミッション

  • 誰もが世界で自分の場所を見つけるのを助けること
  • 不動産取引の過程を一度に一つの市場でシンプル化すること

ビジネスモデル図解

強み

  • 豊富な知識を持つ独立不動産エージェント
  • 高度なプラットフォームを開発する技術力

マーケット

経営陣紹介

Robert Reffkin 創設者兼会長

コロンビア大学で文学士号及びMBAを取得。マッキンゼーやゴールドマンサックス、ホワイトハウスのフェローをこれまで務めてきた。また、慈善活動として彼は50の州で50のチャリティーマラソンを開催し、100万ドルを集めた。その他にも貧困家庭で育った大学生を支援する非営利団体”America NeedsYou”を創設した。

主要な資金調達先

  • Softbank
  • Fidelity
  • Wellington Management
  • Dragoneer
  • Goldman Sachs

今後の動向

画像引用:https://www.forbes.com/sites/ellenparis/2020/10/22/compass-founder–ceo-robert-reffkin-weighs-in-on-todays-real-estate-market/?sh=5fdbd09d64bb
出典:https://www.forbes.com/sites/ellenparis/2020/10/22/compass-founder–ceo-robert-reffkin-weighs-in-on-todays-real-estate-market/?sh=4c7be19864bb